ギター愛好家の皆様、お疲れ様です!
soratoumiです。
今回は『ダイアトニックコード』についてお話していきたいと思います。
ちょっと難しそうな感じだな~って思われている初心者の方が多いと思います。
確かに『ダイアトニックコード』という理論はちょっと難しくて、どちらかと言うと中級者の方が興味を持つ知識かもしれませんね。
なので今回は難しい話は無しで、ギターをずっと続けていきたい上でぜひ習得してほしいこの『ダイアトニックコード』の必要性、便利さ、何に役立つのかなどを分かりやすく紹介していきたいと思います。
初心者の方はまだ覚えなくていいですので(笑)こういう便利な理論があるんだということを頭の片隅に入れといてくださいね!
ダイアトニックコードとは
1曲に出てくるコード(和音)っていくつかありますよね。
世の中無数にあるコードですが、あれってそこからデタラメにコードを選んでいる訳じゃなくて、ある程度決まったルールの元に出されたコードたちなんです。
ですので、曲のキー(調性)によって出てくるコードがある程度決まっているんです。
映画やドラマの登場人物も毎回毎回役者の人変わらないですよね。主人公はこいつ、脇役Aはこいつって決まってますよね。これと一緒です(笑)
何個のコードたちが出てくるのかと言うと、”7個”です。(※実は例外もありますが、この記事ではあえて”7個”と言い切ります。)
そうです。それぞれのキー(調性)によって決まった”7個”のコードたちが出てくるってことです。
例えば、キーが『Cメジャー』の曲ならば
C Dm Em F G Am Bm(b5)
この”7個”のコードたちが出てくるってことです。(※今回は分かりやすく3和音で表記しました。)
キーが『Cメジャー』の曲は基本的にこの”7個”のコードたちで作られている、ということです。
また、このコードたちは『Cメジャースケール』いわゆる「ドレミファソラシド」から出来ています。
今回はざっくり言いますが、余裕があれば「メジャースケール」についての記事は→ここから 見てくださいね。(^^)
この”7個”のコードたちを『ダイアトニックコード』と言います!
一つの曲に出てくるコードはある程度決まってるんだね!
映画やドラマの登場人物みたいなものなんだね~!
(※世の中の全ての曲がこのダイアトニックコードのみで出来ている訳ではなく、もちろん例外も数多くあります。このダイアトニックコード以外のコードを使ってる曲も数多くあります。ダイアトニックコードは”あくまで曲の基本となるコード”と思ってください。ここでは初心者の方にも分かりやすく説明するために基本的なことのみを書いています。)
ダイアトニックコードの理論を覚えるメリット
ダイアトニックコードを覚えたらギター(音楽)をやっていく上で本当に便利です。ここではそのメリットを4つ挙げたいと思います。以下がメリットです。
- 曲のコード進行を耳コピする時予測を立てやすい!
- 弾いたことない曲のコード進行を即興で弾けるようになる!
- 作曲する際に役立つ!
- 曲のキー(調性)がすぐ分かる!
以上がダイアトニックコードを覚えるメリットです。
一つ一つ詳しく見ていきます。
曲のコード進行を耳コピする時予測を立てやすい!
例えば、曲のコード進行を耳コピしている時に、
「え~この部分のコードは何かな?一個一個どのコードが合うかしらみつぶしに調べるしかないな」「う~ん、これでもないな~、これでもないな~、ん~、どんどん離れていってる感じもするな~(><)」
と初心者の頃の耳コピってこんな感じですよね。途方もない作業のように感じてしまいますよね。僕も最初はそうでした。
世の中の無数にあるコードの中からこれだ!って当てはまるコードを見つけ出すことって本当にしんどいです。
でも『ダイアトニックコード』を覚えれば、曲は基本この7つのコードを中心に構成されているので、この7つのコードから探していけばいいんですよ!(キーを特定した上で)
無数にあるコードの中から探すより、たった7つのコードから探せばいいので耳コピがより早く効率よくできるようになるのです!
(※もちろん世の中例外もいっぱいあります。ダイアトニックコード以外を使った曲も数多くありますが、基本はこの7つのダイアトニックコードを中心に構成されています。ダイアトニックコードを覚えた方が圧倒的に有利です。)
※「耳コピ」についての記事は→ここから
弾いたことない曲のコード進行を即興で弾けるようになる!
耳がいろいろなコードの響きを覚えてきて、ダイアトニックコードの理論も覚えて、一生懸命ギター練習してたら、ある日ある程度の簡単な曲や知ってるけど弾いたことない曲などのコード進行をジャカジャカ即興で弾けるようになります!
もちろん楽譜なんか無しでです。
友達が家に遊びに来た時に、「あっ!アコギ持ってるんだ!弾き語りとかしてんの?なんか弾いてよ!あの曲弾いてよ。」「あ~あの曲ね。弾いたことないけど、じゃらら~ん♪じゃらら~ん♪」「えっ!おまえなんで弾いたことない曲すぐ弾けんの!?すげ~!!」
みたいな感じでなんとなく弾けるようになるんです。カッコ良くないっすか!?(笑)
これできるようになりたくないっすか!!
これも、『ダイアトニックコード』を理解していたらある程度コード進行の流れの予測が出来てくるんです!
作曲する際に役立つ!
将来作曲もしたいな~と思ってる初心者の方もいると思いますが、作曲にこの『ダイアトニックコード』が大いに役に立ちます。
基本的に音楽って自由に作ってもいいんじゃね?理論とかいらね~んじゃね?って思われてる方もいらっしゃると思いますが、確かにそうだと思います。音楽は自由な芸術です。
でもそれは ”天才” か “たまたま偶然に良い曲ができた” にしか当てはまらないんじゃないかと僕は思います。だから作曲をする上である程度理論を覚えたほうが有利なんじゃないかなと思います。
実際に「理論が分かって初めて自由になれる」っておっしゃってるプロのミュージシャンの方もいらっしゃいます。
話がそれちゃいましたが、『ダイアトニックコード』を覚えていれば、作りたい曲のキー(調性)に合ったコード進行を導くことができますし、ダイアトニックコードではないけど、この部分にこのコード入れたら響きがかっこいいから、という場合も『ダイアトニックコード』が分かっているからこそ = ”常識的なコード進行”が分かっているからこそ、ちょっと”非常識なコード進行”も作れるんだと思います。
曲のキー(調性)がすぐ分かる!
これは最初に書くべきだったんですけど、すみません。(汗)
コード進行を耳コピする時、最初はこの曲のキー(調性)分からないですよね。
なので耳コピの最初はしらみつぶしでコード探さないといけないですが、『ダイアトニックコード』を理解していたら、2~3個コード探したらキー(調性)が予測できます。
例えば、
「この曲最初の方のコードは、 C Am F の3つ出てきたな~。キーはCメジャーかな?」「 Dm G Em も出てきた!完全にキーはCメジャーだ!」「じゃあキーはCメジャーのダイアトニックコードが出てくる曲だな!」
とこんな感じです。
『ダイアトニックコード』を理解することは、コード進行も(出てくるコード)ある程度分かるし、キー(調性)もすぐに分かるということなんですね。(^^)/
以上が『ダイアトニックコード』を覚えるメリットでした。
最後に気になる『ダイアトニックコード』の覚え方について説明します!
ダイアトニックコードの覚え方
最後に『ダイアトニックコード』の覚え方をサラッと書いていきたいと思います。小難しいことは書きません。
ギター超初心者の方には難しくてまだ興味が出ないと思いますので、ここはあくまで参考程度にしてくださいね!(^^)
僕は初心者の頃↓↓↓下の表を”丸暗記”しました。
最初から、これはどうしてこうなってるのかっていう理論みたいなものを勉強するのはしんどいし大変だと思ったのでまずは”丸暗記”しました。
”丸暗記”しただけで曲のコード進行のコピーの効率やキーの判別など飛躍的に上がりました。(耳で各コードの響きをある程度聴き分けられることができるようになることも前提です!)
ですので、細かい理論などは中級者、上級者になってからも遅くはないと思います。
まあ人それぞれ考え方が違うので一概には言えませんが、僕はこのやり方でダイアトニックコードを理解していきました。
僕はJAZZみたいに小難しいジャンルには入り込んでませんが、この表↓を覚えるだけでも、ポップス的な(J-POPや洋楽など)ものには十分対応していけますよ!
(正確には12個のキーが存在するのですが、僕は↓下の7つのキーのダイアトニックを覚えて、例えば、Eb,Ab,G#などのキーは平行移動して対応していました。ギターは平行移動できますからね!)
小難しい理論やちゃんとした細かい説明はまた次の機会に書いていこうと思います。
ありがとうございました!
キー ダイアトニックコード(※3和音の場合)
Cメジャー | C | Dm | Em | F | G | Am | Bm(b5) |
Dメジャー | D | Em | F#m | G | A | Bm | C#m(b5) |
Eメジャー | E | F#m | G#m | A | B | C#m | D#m(b5) |
Fメジャー | F | Gm | Am | Bb | C | Dm | Em(b5) |
Gメジャー | G | Am | Bm | C | D | Em | F#m(b5) |
Aメジャー | A | Bm | C#m | D | E | F#m | G#m(b5) |
Bメジャー | B | C#m | D#m | E | F# | G#m | A#m(b5) |