ギターが趣味、ギター大好きな皆様、お疲れ様です!
soratoumiです。
今回は ” 耳コピ ” についてです。
” 耳コピ ”というと、メロディーやフレーズなどの「単音」と、コードなどの「和音」を耳コピしていくのですが、みなさんまずは「単音」から始めると思いますので、ここでは「単音」を耳コピしていくという形で説明していきます。
耳コピ単音編です!
コード(和音)の耳コピはこちらから↓
” 単音の耳コピ ” がある程度スラスラできるようになるためには
ある複数の能力や理論など =「要素」が必要になってきます。
” 耳コピ ” とは、いろいろな「要素」を習得し、その複数の「要素」が複雑に絡み合って初めてできるようになる能力だと僕は思います。
(※音楽の天才とか絶対音感持ってる人とかは別ですよ笑 あくまで僕ら凡人のための方法です!)
僕の経験だと、耳コピ(単音編)に必要な要素は『4つ』ですね!
この『4つ』の要素を習得すれば、”ある程度スラスラ ” 耳コピ ” ができるようになると思っています。
今回は、耳コピ(単音編)ができるようになるために必要な要素『4つ』を説明していきたいと思います。
耳コピ(単音編)に必要な要素4つ
耳コピ(単音編)ができるようになるために必要な要素はズバリ下↓↓↓の4つです!
※耳コピ(単音編)に必要な要素4つ
- 相対音感
- スケール
- 覚えたフレーズ
- 回数
上↑の4つの要素を習得すればある程度スラスラ耳コピができるようになると思います。
でもこういう風に「耳コピにはこの要素が必要!」って言われたら、人間誰だって、
まず、この4つの要素からちゃんと勉強してから耳コピを始めるっていう風に考えちゃいますよね。
そうなっちゃうと、この4つの要素一つ一つを習得するっていうと結構な時間がかかってしまうと思います。一つ一つ結構難しくてずっと訓練して時間をかけて身についてくるものなんです。
ですからこの4つの要素を勉強してから耳コピっていう流れで計画を立ててしまうと、いつになったら耳コピができるんだっていう状態になっちゃったり、この4つの要素を勉強中に挫折してしまったりすると思います。
ですので、順番はどうでもいいんです。人それぞれ自分に合ったやり方は違います。
最初から耳コピに挑戦してもいいんです。耳を鍛えるためにも!
耳コピとこの4つの要素を平行して練習を進めていってもいいんです。
またこの4つの要素は耳コピにだけ役立つものではなく音楽理論として全部複雑に絡み合っています。
だからギターが上手くなりたいと思ってずっと練習してたら自然と習得しなければいけない課題として出てくるものなんです。
ですので僕のおすすめの方法は、耳コピの練習と平行しながらこの4つの要素を習得していけばいいと思います。
耳コピは初心者の内から始めてもいいんだね!
次の項ではこの4つの要素がどのように単音の耳コピに役立つのか、また、その要素の習得方法を説明したいと思います。
この4つの要素の役割と習得方法
前項でも話しましたが、耳コピは初心者の内に始めても全然良いです。耳の訓練(聴音)が早い段階で鍛えられます。
しかしそれはものすごく”地道な作業”になります。
(天才や絶対音感持ってる人はまた別の話です笑)
音源から一つ一つの音を耳で聴いてその音と同じ音をギターを鳴らして指板上で一個一個探していく。
最初何も”要素”が分からない場合はこの作業が延々と続いていきます。たった1小節のソロフレーズを耳コピするのに一日中時間がかかって気づいたら朝だったり笑、思った以上に時間がかかります。
でも今から説明する4つの要素を身に付ければ、耳コピが飛躍的にスラスラできるようになります。
相対音感
「相対音感」とは、「絶対音感」とは違う能力です。
みなさん「絶対音感」はよく聞きますよね。聴こえてきた音をドレミファソラシドで何の音か当てちゃう能力です。「絶対音感」の人は普通の生活音(扇風機の音とか)もドレミファソラシドに聴こえちゃうらしいです。
これに対し、「相対音感」とは、基準の音(例えばド)を鳴らして、「今鳴らした音はドの音だよ」と答えを教えて、「じゃあこの音は何?」と他の音を鳴らして、「今のはソ!」と当てられる能力です。
つまり基準の音を教えてもらえば(キーが分かれば)他の音をだいたいで当てられる能力のことです。
そうです!「絶対音感」がなくても耳コピはできるんです!
「絶対音感」は生まれながらにして持った特殊能力(幼児期に訓練さえすれば習得できるとも言われている)であるのに対し、「相対音感」は僕たち凡人でもずっと訓練すればだれにでも自然に身に付いてくる能力です。(個人差はあると思います)
この「相対音感」はずっと音楽を楽しんで訓練していけば自然に身につくものですが、やっぱり一番効果的なのは、耳コピすることなんですよね。
耳コピをスラスラとできるようになるためにはこの「相対音感」が必要ですが、じゃあ「相対音感」を早く習得するためにはどうすればいいかと言うと、耳コピを地道にしていくのが一番なんです。
前項で耳コピを初心者の内からやった方が良いと言ったのはこの理由です。
耳コピと「相対音感」は持ちつ持たれつの関係なんですね!
「相対音感」を身に付ければ、今の音はだいたいこの辺かな、と予測が付くので自然と耳コピの速度が速くなります。
4つの要素の中で一番重要と言っていいでしょう!
スケール
スケールとは日本語で「音階」のことです。
一般的なのはドレミファソラシド♪ですね。ちなみにドレミファソラシドは「メジャースケール」と言います。(※正確にはCメジャースケールです)
そう!この「メジャースケール」こそが一番重要なんです!
世の中のほとんどの楽曲はこの「メジャースケール」でできていると言っても過言ではありません!
(※ジャズなど例外の曲もありますが)
でも、「マイナースケール」や「ペンタトニックスケール」で出来てる曲もあるんじゃない?
って思った方もいらっしゃると思います。
「マイナースケール」は「メジャースケール」の6度の音から始めたスケール、ちょっと難しかったですね、つまり、ドレミファソラシドの「ラ」から始めたスケール=ラシドレミファソが「マイナースケール」になるんです。
要するに、始まりの音(ルートと言います)が違うだけで、「マイナースケール」は「メジャースケール」と同じ音を使ってる、という言い方もできるんですね。
なので、「メジャースケール」を覚えていれば、音の位置(スケールの形)が同じなので応用できれば「マイナースケール」も覚えていることになるんです。(スケールの勉強をやっていけば分かってきます!)
「メジャーペンタトニックスケール」は「メジャースケール」の4度と7度を抜いたスケール、ドレミファソラシドで言えば、「ファ」と「シ」を抜いたスケールなので「メジャースケール」の構成音の中に全部含まれているということです。
なので「メジャースケール」さえ覚えていれば「ペンタトニックスケール」もカバーできるということです。
「マイナーペンタトニックスケール」も同様に「マイナースケール」に含まれている、ゆえに、「マイナースケール」は「メジャースケール」を覚えていればカバーできる!ということですね(^^)/
この「メジャースケール」さえ覚えれば(アドリブができる程度)耳コピがある程度早く効率よくできるようになります。
(※耳コピに必要最低限のスケールという意味です。もちろん他のスケールも覚えたほうが有利です。)
それはなぜか?
「メジャースケール」を覚えてたら耳コピをする上で何が起こるかというと、
耳コピしている途中で、
「あれ、この音の動き(位置)あの〇メジャースケールっぽい」「うん、そうだ!この曲(フレーズ)はほとんど〇メジャースケールで作られている」
と気づいてしまうんです!笑
要するに、耳コピしてる曲(フレーズ)の音の位置が指版上でスケールとして見えてくる(浮かんでくる)んです。
「相対音感」のみを頼りに、音を一個一個鳴らしながら指版上で探していたしんどい地道な作業が、スケールとして見えてくれば飛躍的に耳コピは早くなります。予想が立ち効率が良くなります!だって音が限定されますから!
また使われているスケールから曲のキー(調)も特定できます。キーが分かれば、コードの耳コピも効率がよくなります。
※↑「Cメジャースケール」
メジャースケールについての記事は→ここから
覚えたフレーズ
これは、ギターに限定される耳コピの要素だと思いますが、ギターで弾いたフレーズは、ギターでしか表現できないフレーズが多いですよね。ギター独特のフレーズというか、他の楽器ではできない人間臭い味のあるフレーズがギターには多いです。
ギターと言う楽器の作りと人間の手の動き(手ぐせ)からそうなっていると思われます。
ですので、これらの理由から、ギターで弾くフレーズは、結構似ているフレーズ、みんなが分かる有名なフレーズ、お決まりのフレーズなど、結構パターンが決まっているフレーズや運指が似ているフレーズなどが出てくることが多いんですね。
ですので、みなさん「アドリブ」ができるようになりたいな~と思っていろんなフレーズを覚えていくと思いますが、耳コピしてる時に、
「あっこのフレーズ聞いたことあるな、これかな?あ、これだ!」
という風に知ってるフレーズが出てくるパターンは非常に多いです。
このように「覚えたフレーズ」は耳コピに役立ちます!
アドリブについては→ここから
回数
回数って何の回数?って思った人がほとんどだと思いますが、これは ”耳コピをした回数” 要するに、耳コピの「経験値」と言うことです。
耳コピをした回数を増やしていく = 経験値を上げる = 耳コピがスラスラできるようになる
ここまで説明してきた要素をプラスして耳コピをへこたれないで続けて回数を重ねていくことが、耳コピをスラスラできるようになるための一番の近道なんですね。
ちなみに僕はだいたい100曲(フルコーラス耳コピ、部分的な耳コピ合わせて)ぐらい耳コピしてある程度スラスラ耳コピできるようになりました。今は楽譜は全然見なくなりました。結構大変でしたけどね
「なんだ、こいつが100曲ぐらいでできるようになったんだったら、俺は50曲ぐらいでいけるぜ!」って思ってもらってもいいです。笑 能力ある人は僕なんかより早いと思います。
話を戻しましょう!
要素全てを手に入れても、耳コピの回数=経験値を上げていかないと上達しない、と言うことですね。
これは要素というより心構えですね。
まとめ
耳コピは、ギターを上達する上で最強の練習だと言われています。
なぜならば、ここまで説明してきた要素が複雑に絡み合っているので、ギターが上手くなる練習が全て詰まっているスキルなんですね!
また耳コピができるようになったら楽譜なんか買わなくてよくなるんです。経済的です笑
本当にいいことだらけなので、みなさんぜひ耳コピができるようになってくださいね!
こちらも↓ご覧ください!
次回は、コード(和音)の耳コピができるようになるために必要な要素を記事にしていきたいと思っています。↓
ご覧いただきありがとうございました!